私たちとお客様との対談

 

地域の皆さんの「つながり」を育む場所。
そんな店主の思いを共有し、夢をカタチに。

対談者:川那辺 成樹さん(オーナー)

米安珈琲焙煎所

自家焙煎珈琲専門店 / 米安珈琲焙煎所

米安珈琲焙煎所|オーナー 川那辺 成樹さん

新しい出会いを生む曲線のカウンターは、
コンセプトにそった素晴らしい提案でした。

米安珈琲焙煎所

開業においてこだわったのはどんなことですか。

rosetta 柴田
(以下、柴田)
カフェ・バッハさんより川那辺さんをご紹介いただいたのがご縁の始まりでしたね。

川那辺さん
(以下、敬称略)
カフェ・バッハで修行後、出店について相談し、rosettaさんを紹介してもらって。カフェ・バッハのグループ系列の店舗をrosettaさんが手がけられていると聞き、店舗を拝見したら自分のお店がイメージできたんですよ。そして、初めてお会いした時、柴田さんはお店のコンセプトをどうするかというところから話をしてくれて、それが決め手でした。店づくりでコンセプトは重要。この人にお任せしたい!と思いました。

柴田そんな経緯でパートナーに選んでいただけたとは、本当にうれしいです。

川那辺米安がめざしたかったのは、お客様同士の一期一会から出会いが生まれ、さらにそこから繋がっていく、そんな「人と人の交流の場」を根幹とした店づくり。先代から受け継いだお店の役割だとも考えていました。このこだわりを柴田さんならカタチに落とし込んでくれる、そう思ったんです。それからプロジェクトを進めるにあたって、いろんなお店を一緒にまわってくれましたよね。

柴田店づくりは人生をかけた大きな投資です。だからこそ、アイデアを共有しながら、一緒に創り上げていきたい。見て感じて納得してもらうための時間を大事にしたいと思ってこれまでやってきました。

川那辺どんなことも最終的には「人」にいきつく。そういう人柄も含めて信頼できると感じました。もちろん、センスやアイデアも期待通り。特に、米安のコンセプトを見事に再現してくれたあの曲線のカウンターは、いまではうちのシンボルです。

柴田あーよかったです、そういってもらえて。実は、カウンターを曲線にするのは大胆かもしれないと思っていたので、受け入れてもらえた時は、ほっとしました。

川那辺お客様同士が自然と話を始められて、名刺交換される光景をよく見かけますよ。本当に大正解!直線のカウンターだったらできなかったことかもしれないですね。人をひっぱるというか、出会いがある。選んでもらったイスの座り心地の相乗効果もあって、カウンター席はうちの特等席になっています。

店舗から各種ツールまですべてをブランディング。
デザインをワンパッケージでお任せしました。

米安珈琲焙煎所

rosettaに任せてよかったと思うことはありますか。

柴田話は戻りますが、店舗設計はスケルトンの状態から担当させていただくことも多いですが、米安珈琲プロジェクトは建屋の設計からでした。計画地の地形(じがた)が変形地で、おぼろげに全体のイメージはできましたが、建築の構造や法的要件をクリアするのに少し時間がかかりました。結果として地形と空間が調和した深みのある仕上がりになったと思います。

川那辺場所を借りるより、最終的には建てる方が懸命だという判断は正解でした。ただ、資金的に厳しかったので、コストを抑えるために柴田さんにはかなり尽力いただきましたね。一人で施工を引き受けてくれた大工さんをはじめ、柴田さんの人脈の広さに驚くばかり。他にも、オーブンや流し台など各種設備もリーズナブルに見つけてきてくれて、無理難題の数々を解決していただきました。どんなに感謝しても足りないほどです。

柴田そこまでいってもらえるとは、こちらこそありがとうございます。

川那辺天窓を付けよう、天井高は3mにしよう、玄関にスチールのスツールを作ろうなど、ラフスケッチを見せてもらったそれらが、ちゃんと「お客様」に繋がっていて、コンセプトからブレないと感じました。rosettaさんに任せてよかったと思うのはそれだけではなく、デザインがワンパッケージになっていることでした。

柴田それは弊社の特長とさせてもらっています。まずコンセプトワークからスタートさせたのも、空間デザインを中心に広がる世界に統一感をもたせるためで、コンセプトが固まっていたら、設計や施工、グラフィック担当など、関係者みんなの意思の疎通がスムーズなんですよね。

川那辺本当にそうですね。店のロゴ、パッケージデザイン、フライヤー、Webサイトまでフルブランディングしてもらって。個人でそれらのツールをどこにどう頼んでいいかわからないですからね。柴田さんにすべてをディレクションしてもらったことでイメージにブレがなく、コストカットにも繋がりました。

流されずともいい感じに変化を楽しみつつ、
自然と人が集い、憩える場所へ。

米安珈琲焙煎所

米安珈琲焙煎所の「これから」をお聞かせください。

柴田順調に地元に根づいた素敵なお店に育っているのを見ていると、携われてよかったと思います。設計して建てて繋がりが終わるのではなく、施主さんとずっと繋がっていきたいという弊社の思いもあって、先日、借景について相談の連絡をいただいた時はうれしかったです。

川那辺当初は窓から見える木立が美しかったんですが……。店舗の敷地内の植栽にもこだわってきたものの、自分たちで手入れをするのは大変。日差しの問題もご相談したく、困った時には柴田さんを頼ろうと(笑)。造園業の方に来てもらって、日差しと借景、植栽、すべてが一気に解決しました。お客様からも好評です。

柴田よかったです。造園業をしている後輩がいい仕事をしてくれました(笑)。ところで、米安さんの今後の展望を伺ってもいいですか。

川那辺だいそれたことは考えていないですよ(笑)。地域に愛される交流の場となって、地域の人たちと育っていければいいと。

柴田なるほど、それは弊社の理念と同じですね。一時的な流行に流されない物づくり、自然と人が集う優しい空間や雰囲気を大切に。店舗づくりも7割で止めて、あとはクライアントさんが育てて完成させていってほしいと思ってご提案しています。

川那辺そうですね。最後に余白を残してもらったおかげで、自分たちやお客様の好みに合わせて、いい感じに変化もしています。マリアージュと称してコーヒーと共に楽しんでいただいている自家製ドイツ・ウィーン伝統菓子を提供したり、珈琲教室「カフェ・スコラ」を開いたり。無理せず自分たちができることを粛々と、という感じです。

柴田とても理想的です。本日はお忙しいところお時間をいただきありがとうございました。満足いただけていてひと安心。また、気軽にお声がけください。今後ともよろしくお願いします。

Client

米安珈琲焙煎所|自家焙煎珈琲専門店
滋賀県守山市守山1-11-12
http://comeyasu.com
077-535-6369
オーナー 川那辺 成樹さん

- Memo -

米安珈琲焙煎所は、ご夫婦2人で長くあたためてきた夢を実現させた自家焙煎コーヒー専門店。日本の自家焙煎のパイオニアであり、コーヒー業界の発展に貢献された「カフェ・バッハ」代表・田口譲さんのもとで熱心に修行され、故郷、滋賀県守山市に戻り、念願のお店をオープンさせました。
そこは、祖祖父が明治後期に「米安」の名で米屋を開業し、戦後には、饅頭屋、天ぷら屋を経て、祖母の駄菓子屋へと受け継がれた場所。長きにわたって地域の子どもたちのコミュニティ的存在だったといいます。
その思い出深い場所を再び、「人と人が交流できる場」にしたい。コーヒーとともに和やかなひとときを楽しんでほしい。私たちrosettaは、そんな強い思いをカタチにするお手伝いをさせていただきました。